今から40年程前に父と共に東南アジアを初めて旅した時から、私の心と魂は何故かアジアに惹かれて、それ以来アジアを何度も足繁く訪れるようになりました。旅する度にアジア各都市の発展は目を見張るものがあるのですが、その諸国に共通して見られるのは明らかな貧富の格差であり、それは40年前と今と何ら変わらない情景でもあります。スラムで暮らす老人や無邪気な子ども達を見ていると、思わず手を差し伸べたくなるのが人情というものでしょう。14年前に現在のレストラン、マジックスパイスをオープンさせたのがきっかけで、私どもは「アジア・アフリカ救済マジスパ募金」を小さからず始めました。各種イベントでの売上金や毎日のお客様からの募金を大切にお預かりし、それ以来、年に2回のスパイスの仕入の旅の際、数十万円もの浄財を持ってアジアの各地・・・インド、ネパール、タイ、ミャンマー、ベトナムなどの国々を訪れ、我々の目で実際に確認して孤児院やスラム街の学校などに寄付を続けて参りました。時には実際に学用品(鉛筆やノートなど)を購入して、山の中や奥地へ入り込んで、小さな山村に暮らす子ども達、孤児院の子ども達などに直接ひとりひとりに手渡してきました。汚れた顔の子ども達の、その輝くような笑顔をもらった時、口では言いようの無い何とも言えない、満足感・幸福感の共有を感じたものです。

私どもの直接的な寄付活動はアジアが主でしたが、世界各地には「今すぐにでも手を差し伸べてあげなければ」生きられない、暮らしていけない人々が、現実に数千万人といます。討論や対策を話し合うのも勿論必要かもしれませんが、合わせて早急に具体的な援助や協力が必要なのです。話し合っている間にも、何万人の幼い命が失われていくのです。

私たちの暮らすこの豊かな日本における日々の暮らしの中では、遠くの命を見つめ、遠くの苦しみや悲しみを感じる事になかなかリアリティを持つことは難しく、テレビ画面から伝わる遠くの痛みは、昨日食べた朝食のように忘れてしまうかもしれません。

この度「マジカルキャンプ」と題し音楽を中心としたフェスティバルを開催するにあたり、音楽や表現の持つ人の集まるエネルギーやポジティブな可能性を信じ、来場される皆様にとりまして、遠くの命を感じる心の動機となる「何か」を共に分かち合える、このフェスティバルがひとつのきっかけとなれればと願っております。エネルギーを与えたり、廻したりという行為(思いやり、優しさ、献身)は、決して何かを失うことではなく、全体がポジティブなエネルギーに満たされていくことになると信じて。

最後に、マジカルキャンプの開催にあたり、この主旨に賛同をいただきました出演アーティストの方々のご厚意、賛同と共に可能性を共感していただきました企業各社様からの大切な資金援助やご協力、そして多くの協力者、賛同者、ボランティアの皆様の決してお金では換算することのできない、惜しみない愛情とエネルギーがこのフェスティバルに注がれていることをここに確認し、深く感謝申し上げます。

2007年6月 マジックスパイス 代表  下村泰山

*本フェスティバルでは経費を除いた収益金が、子ども達のための民間の国際援助団体(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」へ寄付される事が決定しております。フェスティバルの後日、団体への寄付金額とともに収支結果をWEBサイトにて発表いたします。

 
     
  Save the children Japan --- Rewrite the future いっしょに描こう!子どもの未来 武力紛争の影響によって教育を受けられない数百万人の子どもたちのために  
 

マジカルキャンプでは収益金の寄付先となるセーブ・ザ・チルドレンの支援活動の中でも、特に「Rewrite the Future〜いっしょに描こう!子どもの未来」の活動への寄付行為を行って参ります。この活動は世界中のセーブ・ザ・チルドレンのメンバーが一丸となって取り組むキャンペーンです。2010年までに800万人の子どもたちに適切な教育の機会を提供します。このキャンペーンを達成するために500億円の資金が必要とされています。

世界には、学校に行けない子どもたちが7700万人以上います。その半数以上の子どもたちは、紛争地にいます。子どもたちが生きている場所がどこであろうとも、すべての子どもたちには教育を受ける権利があります。紛争の犠牲となっている子どもたちに教育の場をつくることで、安全な環境と未来を変える力を与え、子どもたちが紛争から抜け出せるようになるのです。
(セーブ・ザ・チルドレンHPより)


「Rewrite the Future」活動の詳細は・・・ http://www.savechildren.or.jp/rtf/

 
     
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